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sumif関数について新しい解説ページを作りました。
このページよりも、かなり詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!

エクセル関数実践編−sumif関数の条件指定時の注意点

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セルの書式と条件の関係

さて、前回はエクセルでsumif関数の条件の指定の仕方について書いていきましたが、今回はsumif関数の条件を記述するにあたって注意すべき点について書いていきたいと思います。

エクセルのセルの書式には大きく分けると数値型と文字列型がありますが、sumif関数の条件指定記号には文字列型と数値型の区別をしているものとしていないものがあります。それを分類したのが下の表です。



記号意味検索対象となるセル
等号・不等号(条件の一番最初に入力する必要があります)
=指定した値と等しい全て
<指定した値よりも小さいもの指定した条件に対応する型のセルのみ
<=指定した値よりも小さいか等しいもの指定した条件に対応する型のセルのみ
>指定した値よりも大きいもの指定した条件に対応する型のセルのみ
>=指定した値よりも大きいか等しいもの指定した条件に対応する型のセルのみ
<>指定した値と等しくない全て
ワイルドカード(条件のどこにでも入力できます)
*任意の複数の文字を意味します文字列型のみ
?任意の1文字を意味します文字列型のみ


以下、具体的にみて行こうと思います。

条件の指定と書式の関係の例

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以下のようなデータがエクセルに入力されているとしましょう。

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512
注:B列のうちで右詰で入力されているセル(A2セルからA5セル)は数値型、左詰で入力されているセル(A6セルからA11セル)は文字列型で入力されています。

そのときに、エクセルの各セルに下記のような式を入力するとそれぞれ、次の赤色のセルが条件を満たし、それに対応する緑色のセルの合計がとられます。





例1
=sumif(A2:A11,"=1",B2:B11)

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512


「1」に等しいものを文字列型数値型のセルの両方から検索するため、計算結果は17となります。
※等号を入れても入れなくても同じ意味になります。



例2
=sumif(A2:A11,"<=2",B2:B11)

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512

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2以下のものを数値型のセルから選ぶ結果、計算結果は3となります。この際、A6セルの「1」もぱっと見ると2以下に見えますが、文字列型のセルであるため、そもそも検索対象とならず、A6セルに対応するB6セルは合計されません。



例3
=sumif(A2:A11,"1*",B2:B11)

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512


「1」で始まるものを文字列型のセルから選ぶ結果、計算結果は48となります。この際、A2セルの「1」もぱっと見ると1から始まっているように見えますが、数値型のセルであるため、そもそも検索対象とならなりません。



例4
=sumif(A2:A11,"=*3",B2:B11)

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512




最後が「3」で終わるものを文字列型のセルから選ぶ結果、計算結果は32となります。この際、A4セルの「1」もぱっと見ると1から始まっているように見えますが、数値型のセルであるため、そもそも検索対象とならなりません。



例5
=sumif(A2:A11,"<>*3",B2:B11)

      AB
1条件    合計する数値        
211
322
434
548
6116
712332
8A64
9ABC128
10B256
11C512




これについては、動きを2段階で考えていきましょう。
  1.  まず、条件の後半の「*3」の部分を考えると、最後が「3」で終わるものを文字列型のセルから選びます(この結果、A7セルのみが条件を満たします)。
  2.  次に、条件の前半の「<>」の部分を考えると、1の条件を満たさないセルを文字列型数値型の両方のセルから選びます。
     この結果A7セル以外の全てのセル、つまりA1セルからA6セル、及び、A8セルからA11セル)が条件を満たすこととなります。その結果、sumif関数の計算結果はB1セルからB6セルとB8セルからB11セルを合計して、 「1+2+4+8+16+64+128+256+512=991」となります。







sumif関数についての具体的な使用例はこちらもご覧ください







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